ソニーは11日、放送や映像制作の画像評価用液晶マスターモニター「BVM-L」シリーズの第2弾として、17型液晶マスターモニター「BVM-L170」を2009年3月に、高性能23型液晶モニター「PVM-L2300」を2009年2月に発売すると発表した。価格はBVM-L170が105万円、PVM-L2300が92万4,000円(ともに税別)。

「BVM-L170」とコントロールユニット「BKM-16R」

「PVM-L2300」とコントロールユニット「BKM-16R」

BVM-L170は、業界初となる新開発の17型フルHD(1920×1080ドット)・10bitパネルを採用し、高解像度・高階調表現を実現したほか、倍速駆動にも対応。新方式バックライトブリンキングに対応した黒挿入表示を搭載し、動画ぼけも大幅に低減したという。また、インターレース表示モードや、高純度LEDを採用したプレシジョンバックライトシステム、高精度I/P変換に対応した業務用ディスプレイエンジンを搭載し、高い画質を再現したほか、デジタルシネマの2048×1080/24pなど多様な入力に対応。入力インターフェースはDVI-D、HDMIと4つのオプションスロットを装備し、デュアルリンクHDSDI信号入力などにも対応する。

PVM-L2300はバックライトに「ワイドCCFL」を採用し、そのほかの部分は2007年12月発売の液晶マスターモニター「BVM-L230」をベースに開発されたという高性能な液晶モニター。23型WUXGA(1920×1200ドット)・10bitパネルを採用したほか、BVM-L170と同様の業務用ディスプレイエンジンを搭載。黒挿入表示、インターレース表示が可能。色域は放送規格(EBU、SMPTE-C、ITU-709)に準拠している。入力インターフェースは「BVM-L170」と同様。

このほか、別売アクセサリーとしてコントロールユニット「BKM-16R」(税抜価格10万5,000円)なども販売されている。