シグマ、三層構造イメージセンサーを開発するフォビオンを買収

    加藤真貴子  [2008/11/11]

    シグマは、1つのピクセルロケーションで光の三原色である赤(R)、緑(G)、青(B)のすべてを取り込むことができる「X3 ダイレクトイメージセンサー」を開発する米フォビオンの発行済全株式を取得し、シグマグループの100%子会社にすると発表した。

    シグマ「DP1」。フォビオンのセンサーが使われている

    同社とフォビオンは2000年の業務提携以後、X3 ダイレクトイメージセンサーを活かしたデジタル一眼レフカメラ「SDシリーズ」、コンパクトデジタルカメラ「DPシリーズ」の開発において協力関係を継続してきた。

    今回のフォビオン買収により、デジタルカメラ用の新型イメージセンサーの開発を強化し、三層構造イメージセンサーをさらに発展・進化させ、同社カメラ・レンズ事業との相乗効果を発揮させるという。

    同社によると、従来はセンサーの開発が先行し、その後カメラへの搭載という流れだったが、子会社化によりトータルでの開発期間の短縮が見込め、製品の市場投入時期を早められるという。また、フォビオンのイメージセンサーを用いた化学や医療分野の展開も視野に入れている。なお、「フォビオン」ブランドはそのまま残され、名称の変更は行なわれない。

    通常の撮像素子

    X3 ダイレクトイメージセンサー

    「X3 ダイレクトイメージセンサー」は、カラーフィルターを使い1画素(の面積)で1色のみ取り出す光が色(周波数)によって透過性が異なることを利用した撮像素子。通常の撮像素子はカラーフィルターを使い、1画素(の面積)で1色のみ取り出す。この場合、残りの2色は失われ、偽色が発生する。しかし、同センサーは3層になっているため、1画素の面積で3色を取り込むことが可能になる。

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