ANAクラウンプラザホテルはこのほど、「宿泊を伴う出張時の自由時間(夜)の過ごし方」に関する調査を行い、その結果を発表した。同調査によると、出張時の自由時間は、若い世代ほどマイペースに過ごすことがわかったという。調査対象は20代~40代の男女のビジネスパーソン1,238名。

まず、出張時の夕食を誰ととるかの質問では、同僚や部下と出張に行った場合は75.3%が「出張に行った人と一緒に食べる」と答え、「一人で食べる」は19.2%となった一方、上司と出張の場合は「一緒に食べる」が52.1%に減り、「一人で食べる」が27.3%と増加する結果になった。特に上司との出張の際は、同行者と夕食をとるものだという意識は薄いようだ。

「出張時の夕食を誰と一緒に食べるか(同僚や部下と出張に行った場合)」提供:ANAクラウンホテル

次に、夕食後の自由時間を誰と過ごすかについての質問では、同僚や部下と出張の場合は61.5%が「出張に行った人と過ごす」と回答した一方、「一人で過ごす」も約3割に上ったほか、上司と出張の場合は「一人で過ごす」が約4割に増加。また年齢別にみると、20代と40代を比べた場合、20代は「一人で過ごす」の回答が44.5%に上り、40代を15ポイントも上回る結果になった。この結果は、若い人ほど同僚や上司との付き合いを優先せず、1人で過ごすことを好む現在の世相を反映しているといえる。また、どのように過ごすかの質問に対して、最も多かった回答が「テレビを見る」の74.9%。以下、「睡眠をとる」(54.8%)、「インターネット」(25.9%)などと続いた。

「出張時の自由時間(夜)を誰と過ごすか(上司と出張に行った場合)」提供:ANAクラウンホテル

同調査の結果について、明星大学人文学部の天野徹教授は「若い世代ほど出張先でも自分だけのプライベートな時空間を設定し趣味などに生かしたいと考える」と説明している。しかし一方で、「1 人の時間とは自分でコントロールできる時間。自分のペースを守ることができるが、行動が自分の知っている選択肢の範囲に限定されてしまうため、時には予測不能な展開を楽しむ姿勢も持ちたいもの」とコメントした。