大塚商会とアイ・オー・データ機器は30日、中小企業向けデータバックアップソリューションでの協業を発表。具体的なソリューションとして、障害発生時にサーバを切り替えることでデータの復旧を可能にするファイルサーバパッケージ「TWIN NAS 1TBパック」を開発し、大塚商会が11月20日から販売開始する。価格は120万円。

新製品は、Windows Storage Server 2003 R2 Workgroup Editionを搭載し、1TBのHDD容量を持つ新開発のファイルサーバ「LAN DISK HDLM-G1.0WIN」2台、および大塚商会とアイ・オー・データ機器が共同開発したバックアップソフト「Sync with Backup for BFS」、導入設置サービスで構成する。

ミラーリングによりファイルサーバが搭載する2台のHDDにデータを同時に書き込むため、片方のHDDが故障した場合でももう一方のHDDからデータ復旧が可能という。またミラーリングしたデータを1日1回、もう1台のファイルサーバに対して差分バックアップし、2重の冗長性を保つ。これにより、1台のファイルサーバに障害が発生した際でも2台目のファイルサーバに運用を切り替えて業務を再開でき、ダウンタイムを最小限に抑えられるとしている。

Windows Storage Server 2003 R2 Workgroup Editionのプリインストールにより既存のWindowsネットワークへの導入が容易とし、ホットスワップ(電源投入状態でのHDD交換機能)を実現しているという。

TWIN NAS 1TBパックの構成図

導入においては、大塚の技術者が機器の設置やソフトウェアの設定などを行う。また大塚の保守サービス「たよれーる」を別途利用することで、専任の技術者がいない中小企業でも継続的なファイルサーバ運用が可能としている。