東芝は2008年度第2四半期(7-9月)の連結決算を発表。テレビやパソコンなどデジタルプロダクツ部門は好調だったものの、NAND型フラッシュメモリの価格下落や円高による影響で大きく業績が悪化した電子デバイス部門が足を引っ張る形で、前期比519億円マイナスの269億円の純損失を計上した。

2008年度第2四半期の連結業績は、売上高が前期比7.3%マイナスの1兆8771億円、営業利益は前期比98.8%マイナスの7億円となり、結果的に269億円の純損失となった。

2008年度第2四半期の連結業績

売上高 営業損益 当期純損益
1兆8771億円
(前期比-1482億円)
7億円
(前期比-606億円)
-269億円
(前期比-519億円)

部門別では、テレビ、ハードディスク装置を中心とするデジタルメディアや、欧州等における販売台数が伸長したパソコン事業が好調だったデジタルプロダクト部門が前期比129億円アップの155億円の営業利益を計上したものの、NAND型フラッシュメモリの価格下落、円高やシステムLSIの不振の影響を受けた電子デバイス事業が、前期比666億円マイナスの293億円の営業損失を出し、全体では前期比606億円マイナスの7億円の営業利益となっている。

セグメント別の状況(カッコ内は前期比)

セグメント 売上高 営業損益
デジタルプロダクツ 7324億円(-429億円) 155億円(+129億円)
電子デバイス 4120億円(-957億円) -293億円(-666億円)
社会インフラ 6015億円(-163億円) 195億円(+4億円)
家庭電器 1933億円(-38億円) -2億円(-16億円)
その他 944億円(-26億円) -45億円(-54億円)

2008年度の業績見通しについては、前回予想公開時(9月19日)から大きく経済環境が変動しているものの、今後の動向を見極める必要から、現時点では変更は行わないとしている。

なお、9月9日に発表した通期の連結業績予想は、売上高7兆7000億円、営業利益1500億円、純利益700億円となっている。