伊藤忠商事は29日、循環社会型環境ブランド「MOTTAINAI」の新たな商品展開として、レアック・ジャパンと提携し、携帯可能な料理持ち帰り用の容器「MOTTAINAI DOGGY BAG(ドギーバッグ)」の販売を開始した。価格は大(150(W)×150(H)×100(D)mm)小(105(W)×150(H)×100(D)mm)2種類1セットで819円。販売はレアック・ジャパンonline shopと家庭雑貨専門店ORANGE HOUSE(オレンジハウス)全店舗で行い、今後、MOTTAINAI Shop百貨店等でも販売していく予定だ。

MOTTAINAI DOGGY BAG。「3R+R」(左)と「ナミダ」(右)のデザインが用意され、いずれも大:150(W)×150(H)×100(D)mm、小:105(W)×150(H)×100(D)mmの2サイズでの展開。折りたたんで携帯できるよう工夫されている

MOTTAINAI DOGGY BAGは、レストランなど飲食店で残った料理を「お持ち帰り」するための容器。欧米諸国では料理を持ち帰る習慣は一般的なものとして定着しており、「Doggy Bag」は飲食店がそのために用意している容器の俗称だ。最近では、簡潔に「Box」とも呼ばれている。

日本では、このDoggy Bagの習慣が浸透していない。その一方で、年間5,766万トンもの食糧を輸入しているにもかかわらず、1,135万2千トンの食品廃棄物を出している(2006年度、農林水産省発表)。レアック・ジャパンは、そんな日本をとりまく食料事情や、食べ物を捨てないための解決策のひとつとして、2008年9月に「DOGGY BAG」を発売。伊藤忠商事が展開するMOTTAINAIキャンペーンの活動主旨と親和性が高いとして、今回の提携が実現した。

素材にはポリプロピレンを使用しているため、捨てずに繰り返し使用することができる。伊藤忠商事広報は、「新たなゴミを出すことなく、残飯廃棄量を削減することが見込まれる」と特長を説明。加えて、「MOTTAINAI DOGGY BAGの販売を通して『残した料理を持ち帰る』文化の推進に努める」としている。