SBIジャパンネクスト証券は28日、同社が運営する私設取引システム「ジャパンネクストPTS」の取引時間を拡大し、現行の夜間取引に加えて昼間取引を開始したと発表した。これによりジャパンネクストPCSは夜間と昼の2セッション制となり、国内証券取引所上場の国内株式などほぼすべてにあたる約4,000銘柄の昼夜にわたる取引が可能となった。

今回開始されたデイタイム・セッションの取引時間は8:20~16:30。取引仕様はデイタイム・ナイトタイム両セッションとで基本的に同じだが、呼値の刻み値は異なる。現行ナイトタイム・セッションにおける呼値の刻み値は、取引所と同じく所定の株価水準に応じた1円~10万円に設定しているのに対し、デイタイム・セッションでは0.1円~100円に設定。また、デイタイム・セッションの開始に合わせて、現行の指値注文に加え、IOC注文(Immediate Or Cancel Order)、FOK注文(Fill Or Kill Order)、アイスバーグ注文(Iceberg Order)の3種類の注文形態を新たに導入。いずれも値段を想定した上で特定の執行条件を付した注文形態となる。これにより、執行戦略に幅をもたせることができるなど、投資家や取引参加証券会社の使い勝手が向上したという。

なお、同社は今回のデイタイム・セッション開始にあたりシステムを増強、キャパシティについては1日あたり2,000万件、パフォーマンスについては1秒あたり1,200件の注文処理が可能になったとしている。