米Cirrus Logicは10月28日、携帯オーディオ機器向けコーデック「CS42L55」を発表した。すでに量産を行っており、単価は1万個注文時で1.73ドルとしている。

「CS42L55」のパッケージ画像

同製品は、24ビットステレオコーデックで、入力信号に応じて出力トランジスタに供給する電圧レベルを段階的に切り替えることが可能なクラスHを採用している。クラスABアンプと比べ、消費電力を50%程度低減することが可能であり、無音再生時の消費電力5.1mWを実現しており、標準的なオーディオサンプルレートで使用する再生の場合の電池寿命を、最大2時間延長することが可能となる。

同社第2世代の技術の採用により、従来品比で消費電力を50%削減し、電池寿命を2時間以上延ばすことが可能

1.8Vもしくは2.5Vの単一電源で動作し、1.8Vで1Vrmsライン出力が可能。1.8Vでヘッドホンを駆動させる場合、チャネル当たりの出力は17mWで、ダイナミックレンジが96dBとなる。

また、2:1ステレオ入力マルチプレクサ、USBマスタークロック入力を提供し、48kHzまでのサンプルレートをサポートしている。

「CS42L55」の特長

さらに、アナログのボリュームコントロールを備えることで、すべてのボリューム帯域での性能を確保しつつ、ノイズレベルを下げることが可能となるほか、擬似差動入出力によりアナログ出力のノイズ低減を図ることが可能である。