日本ヒューレット・パッカードは28日、企業のIT戦略・開発・運用を支援するBTOソフトウェア製品「HP Software」シリーズの新製品として、SaaSモデルでソフトウェアを提供する「HP SaaS」の提供を開始した。

HP SaaSは、IT戦略・開発・運用というITのライフサイクル全体を管理するHP Software製品群のSaaSモデル。1年単位でソフトウェアを利用できる「SaaSタームバンドル」モデルとユーザーが所有するライセンスを日本ヒューレット・パッカードが預かって運用管理を行う「SaaSサービス」モデルが用意されるが、いずれもユーザーのデータを同社のデータセンターで管理し、24時間の可用性とサポートが提供される。また、専任テクニカルアカウントマネージャによる教育のサポート、ベストプラクティスの提供、知識移転なども行われる。

提供される製品は、性能検証ソリューション「HP Performance Center」とアプリケーションの性能と可用性を管理する「HP Business Availability Center(BAC)」の2製品。2009年前半には、IT戦略を支援するポートフォリオ分析とプロジェクト管理を行う「HP Project and Portfolio Management Center」、アプリケーション開発時の品質管理を行う「HP Quality Center」、およびITILベースのサービス管理を行う「HP Service Management Center」の3製品も順次展開が予定されている。

SaaS for HP Business Availability Centerの10トランザクションの場合のライセンス参考価格は、SaaSサービスモデルが201万6,000円から、SaaSタームバンドルが423万3,600円から。