東急電鉄と東京電力がコラボレートするT-LINES PROJECTは26日、電気自動車に対応したガレージを備える分譲住宅「奥沢ハウス」をオープンした。11月1日から、系列の東急リバブルが登録申し込みの受付を開始する。同様の分譲住宅は伊藤忠都市開発からも発表されているが、販売開始は日本初となる。

奥沢ハウス

奥沢ハウスは、「ミライのスマイ」をコンセプトとした3区画からなる建売住宅。駐車スペースに200Vコンセントが設置されており、iMiEV(三菱自動車)のケースでは、一般的な家庭用電源(100V)で約14時間かかるところを、半分の約7時間でフル充電が可能という。また、玄関脇の外構にはソーラーLEDライトが採用されており、日中太陽光で発電した電力を夜間の外灯に使用することができる。

200Vコンセント。iMiEV(三菱自動車)が160km走るために必要なフル充電を約7時間で行う

ソーラーLEDライト

設計には、自然の力をそのまま利用することで余計なエネルギーを使わずに快適さを得る「パッシブエコ」の概念が取り入られている。風を起こす蒸散作用や夏には遮光効果も持つ植物を外構や壁面に配置し、風の流れを計算して窓や階段の位置が決められたという。このほか、玄関に、外出時に家中の明かりをワンタッチで消灯でき、消し忘れを防止できるというスイッチや、保温浴槽が採用されるなど、環境に配慮した暮らしをしやすいプランになっているとのことだ。

外構の一部にメッシュ状にし、風を通しつつ植物の蔦を絡ませて壁面緑化する仕様。植えられているのはNoxやCO2の吸収力が高い環境浄化木だという

緑化する壁を通ってきた涼風が、リビング内に設置した階段室の上の窓へと抜けるよう計画し、この間取りになったという