米Appleは10月21日 (現地時間)、2008年度第4四半期 (7-9月期)決算を発表した。Macの出荷台数が260万台を突破、また690万台近いiPhoneを販売し、大幅な増収増益を果たした。

第4四半期の売上高は79億ドルで、前年同期比27%増、前期比6%増だった。純利益は11億4000万ドル(希薄化後の1株あたり1.26ドル)で、前年同期の9億400万ドル(同1.01ドル)から26%のアップ。

7-9月期にAppleは、7月11日にiPhone 3Gを発売、8月にオーストラリアとニュージーランドのiTunes Storeで映画のダウンロード販売とレンタルを開始した。9月にiPodのスペシャルイベントを開催し、新しいiPod touchとiPod nanoを発表した。

Macの出荷台数は261万1000台 (前年同期比21%、前期比5%増)。過去最高を更新すると共に、初めて250万台を超えた。「ポータブル」 (MacBook、iBook、MacBook Air、MacBook Pro、PowerBook)が好調を維持しており、前年同期比24%増、前期比8%増の167万5000台。「デスクトップ」 (iMac、Mac mini、Mac Pro、PowerMac、Xserve)も前年同期比15%増、前期比1%減の93万6000台と、新iMacが投入された前年同期を大きく上回る水準となった。「ソフトウエア、サービスおよびその他」は売上高5億4900万ドルで、前年同期比27%増、前期比10%増。

iPodの出荷台数は1105万2000台で、前年同期比8%増、前期から横ばいだった。iPhoneの販売台数は689万2000台。iPhone 3Gが好調なスタートを切った。iTunes Storeの売上やiPodサービス、iPodアクセサリなどが含まれる「音楽関連製品/サービス」の売上高は8億3200万ドルで、前年同期比38%増、前期比2%増。

2008年度全体の売上高は325億ドルで、前年度の240億ドルから35%増だった。

なお今後についてCFOのPeter Oppenheimer氏は世界的な経済減速に伴う見通しの悪さを指摘しており、2009年度第1四半期(2008年10-12月)については売上高が90億ドルから100億ドル、希薄後1株あたり1.06ドルから1.35ドルの利益という幅広い予測を示した。