NECエレクトロニクスは10月21日、パワーウィンドウ、ミラー、エアコンなどのローエンドの車体制御用フラッシュメモリ内蔵マイコン「78K」に36品種を追加したことを発表した。サンプル価格は、256KBのROM、16KBのRAM、端子数100ピンの「78K0R/FG3」が800円となっている。2010年3月から量産を開始し、2010年6月には36品種合計で月産100万個を予定している。

36製品は、CANおよびLINの機能を搭載するものと、LINのみの機能を有するものに分かれ、接続端子が30ピンから100ピンまでのラインナップが取り揃えられている。

また、従来の8ビットCPUコア「78K0」とソフトウェア互換性がある16ビットCPUコア「78K0R」をベースに製品化しているため、過去のソフトウェア資産の流用が可能となっている。

48/64/80ピンのCAN/LIN搭載品とLIN搭載品は端子配置が共通であり、いずれの開発を行う場合でも基板はソフトウェアの互換性を持たせることが可能である。

さらに、同社の汎用16ビットマイコンの製品化で培われた技術を流用することにより、30kHzの内蔵発振器のみが動作する待機状態では3.0μA(ターゲット)、20MHz動作時で7.4mA(ターゲット)を実現している。