米Microsoftは10月6日(現地時間)、米ワシントン州シアトルで開催中の「Microsoft Business Intelligence(BI) Conference 2008」において、同社の最新BI戦略と開発中の最新製品群を発表した。2010年登場予定の次期SQL Server "Kilimanjaro"のほか、そこに含まれるBIツールの"Project Gemini"、また大容量データウェアハウス(DWH)ソリューションの"Madison"などが取り上げられた。
今回プレビューが行われたのは、BI機能強化を主眼にしたSQL Serverの次期バージョン「Kilimanjaro」。大容量データを扱えるようにスケーラビリティが強化されており、SQL ServerのBI機能を大幅に拡充するものになるという。このKilimanjaroの目玉機能の1つとして注目されているのが「Project Gemini」で、BI機能を利用する情報ワーカーなどユーザー自身がデータの加工を自在に行い、自分自身のBIアプリケーションを構築して情報の再利用を可能にする。使いやすさを重視した分析ツールになる。Kilimanjaroのベータテスト環境ともいえるCTP(Community Technology Preview)版の提供が今後1年以内にも開始され、製品版リリースは2010年前半を予定している。
またKilimanjaroと並行してMicrosoftが準備を進めているのが「Madison」と呼ばれるDWHソリューションだ。Madisonは、同社が2008年7月に買収した米DATAllegroの大容量DWHソリューションをベースとしており、数百TBのデータベースに数千人クラスのリクエストが集中するような大規模DWHの低TCOでの構築を実現する。Kilimanjaroとは異なり、あくまで現行のSQL Server 2008をベースにした大規模DWHを構築することを主眼にしており、同社によれば今後1年以内にMadisonのCTPを提供する計画だという。
Microsoftが開催するBI Conferenceは今年で2回目となる。同社ビジネス部門プレジデントのStephen Elop氏は「企業になじみやすいツールを通して企業のBIに対する考えを変革し、その力を解放する」と、その狙い述べる。Microsoft Officeなどのビジネスツールを製品ポートフォリオに持つ同社は他のBIベンダーとは一線を画するアプローチを提案しており、より身近で使いやすいソリューションを提供することでBIの裾野そのものを広げようとしている。次なるステップは日増しに増加する膨大な企業データとの向き合い方で、新バージョンやソリューションでのスケーラビリティの向上や新たなツールの提案は、こうした課題に対する同社の回答ともいえる。
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