京阪電気鉄道は11月1日、駅の発車メロディを収録したCD「京阪電車 発車メロディCOLLECTION(仮称)」を同路線主要駅で発売する。制作はフュージョンバンド「カシオペア」のキーボーディスト向谷実氏で、販売元は向谷氏が経営する音楽館。

「京阪電車 発車メロディCOLLECTION(仮称)」

制作した向谷実氏

京阪電鉄では向谷氏に発車メロディを依頼し、2007年6月から京阪線の17駅で使用を開始した。発車メロディは、列車の種別と行き先で異なる4パターンがあり、開業予定の中之島線も含めて、それぞれのメロディをつなぐと1つの曲になるように設計されているとのこと。この発車メロディは、沿線の利用者や鉄道ファン、向谷氏のファンからCD発売の要望が寄せられていたという。しかし、中之島線部分が公開されていなかったためこれまでは実現しなかった。今回のCD化は、中之島線開業により全曲が完成することから、京阪電鉄と向谷氏のコラボレーションによって実現したとのこと。

収録曲は4種類の発車メロディをつないで若干のアレンジを施した「フルバージョン」のほか、それぞれの発車メロディを元にインストロメンタル、ジャズ・フュージョン、ロック、和楽器版として新たに作曲・編曲された「アレンジバージョン」がある。また、駅の発車メロディそのものや列車通過時のチャイム、自動放送のジングルなど、向谷氏が手がけた音をすべて収録した「リアルバージョン」も収録したという。価格は2,000円。

なお、京阪電鉄では中之島線開業日である19日の12:00~14:00に「なにわ橋」駅にて、向谷実氏のライブを含む中之島線開業記念イベントを開催する。入場は無料で、当日は先着300名が入場可能。10:00から地上の受け付けにて整理券を配布するとのことだ。