Canonicalは英国時間の2日、Ubuntu Linux次期バージョンの開発途上版「Ubuntu 8.10 Beta」をリリースした。対応プラットフォームはx86とAMD64、ディスクイメージはデスクトップ用の「Desktop CD」のほか、サーバ用の「Server install CD」、カスタムインストールが可能な「Alternate install CD」の3種類が提供される。

今回のリリースは、10月30日の正式公開が予定されている「Ubuntu 8.10」 (開発コード名:Intrepid Ibex) のβ第1版。モバイル通信環境が整備され、Network Managerを利用してGSM / CDMAに対応した3G通信機能や、PPP / PPPoEを設定できる。PC-UNIX向けX Window Systemの最新版「Xorg 7.4」も収録、キーボードやマウスといった入力デバイスの自動設定にも対応。ログイン中のゲストを切り替えるユーザスイッチャーパネルには、一時利用のゲストを対象としたオプションが追加されている。

サーバ向けのエディションには、新たに「Virtual Machine builder」を収録、コマンドラインから仮想マシンを作成できるようになった。フリーなJavaスタックとして、OpenJDKとApache Tomcat 6.0も提供される。

Ubuntu 8.10 β1のリリースにあわせ、デスクトップ環境にKDE 4.1.2を採用した「Kubuntu」、Xfce 4.4.2を採用した「Xubuntu」、テレビ / ビデオ視聴に最適化された「Mythbuntu」のβ版も公開されている。