Nokiaは10月2日(英国時間)、タッチ操作機能を備えたスマートフォンプラットフォーム「S60 5th Edition」と、初の搭載端末となる「5800 XpressMusic」を発表した。

S60 5th Editionは、画面に指で触れて操作するタッチUI (ユーザーインターフェイス)をサポートする。触覚フィードバックとセンサー技術のフレームワークを組み合わせることで、「(S60のライセンシーは)従来のS60を上回るユニークなユーザー体験を創造できる」(Nokia)。従来よりもディスプレイの対応解像度が向上、ワイドスクリーンモードが可能になった。

S60ソフトウエアに含まれるWebブラウザはAdobe Flash Lite 3をサポートする。タッチ操作に適したツールバーが追加されており、従来のキーとスタイラスに加えて、指を使ったWebブラウジングが可能。端末でキャプチャした画像やビデオをすばやく編集できるエディターソフトを備えるなど、マルチメディア機能も強化された。

音楽携帯電話5800 XpressMusicは、Comes With Musicをサポートする。端末を購入すると、Nokia Music Storeの音楽カタログに1年間、無制限でアクセスできる。

Nokia 5800 XpressMusic

本体サイズは111×51.7×15.5ミリ、重さは109グラム。S60 5th Edition搭載にともない対角3.2インチ、640×360ピクセルのワイドスクリーン・タッチディスプレイが採用された。入力メソッドはスタイラスとタッチ。大きなホーム画面に頻繁にコミュニケーションする最大4人までの情報を置いておける"Contacts Bar"、タッチ操作で音楽/ 画像/ ビデオ/ Webページなどに直接アクセスできる"Media Bar"を備える。

ミュージックプレーヤー

Contacts Bar

ステレオスピーカー、3.5ミリのヘッドセットジャック、GPS、Carl Zeissレンズの320万画素カメラなどを装備。内蔵メモリは81MBで、8GBのmicroSDカードが付属する。接続インターフェイスは3.5ミリNokia AVコネクタ、Bluetooth v2.0、Micro-USBコネクタなど。HSDPA Cat 6、IEEE802.11 b/ gをサポートする。

発売予定は2008年第4四半期。本体の予想小売価格は279ユーロとなっている。Comes With Music対応版の発売は2009年前半になる。