米Hewlett-Packard(HP)は10月1日(現地時間)、iSCSI SANソリューションを提供する米LeftHand Networksの買収で合意したと発表した。LeftHandは米コロラド州ボルダーを拠点にする1999年設立の未公開企業。買収総額は約3億6000万ドルで、全額キャッシュで支払われる。同社の買収を通じて、HPは中小企業向けのストレージソリューションを強化する。

LeftHandはSAN/iQと呼ばれるSAN(Storage Area Network)向けの管理ソフトウェアを主力製品としており、同ソフトウェアをベースとしたディスクアレイやアプライアンス製品の販売を行っている。同製品の使用でSANの仮想化が可能となり、例えば冗長性の向上のほか、ストレージスペース利用の効率化を実現できる。HPが提供しているSMB向けのStorageWorks All-in-One Storage System(AiO) など、StorageWorksの製品ポートフォリオとの組み合わせで同市場への訴求力を高めていく。