Google Chrome同様、タブごとにプロセスは独立している

Mesa Dynamics社が、レンダリングコアにWebKitを採用したWebブラウザ「Stainless 0.1」を公開した。動作環境はMac OS X 10.5以降 (ユニバーサルバイナリ)、同社Webサイト経由で無償ダウンロードが可能。

Stainlessは、オープンソースのHTMLレンダリングエンジン「WebKit」をコアに採用した、実験的な位置付けのWebブラウザ。Mesa Dynamics社が開発するウィジェット実行環境「Amnesty Hypercube」のマルチプロセス技術を採用、Google Chromeの登場で注目された「タブごとに1つのプロセス」を実現している。

同社では、タブごとにプロセスが独立して実行されることについて、ページを読み込む遅さがブラウザ全体および他のタブに影響しないことによるパフォーマンスの向上、クラッシュが他のタブに波及しないことによる安定性の向上、およびメモリ消費量の低減をメリットとして挙げている。

Stainlessには、同じくWebKitをコアに採用するGoogle Chrome同様、ドラッグによるタブの移動や、検索機能が統合されたアドレスバーが装備されている。履歴が残らないプライベートブラウジングなどWebKitの機能の多くも提供されるが、テクノロジーデモという性格上、現行版のStainlessにはブックマーク管理やダウンロードマネージャなどの機能は実装されていない。

ChromeライクなWebKitベースのブラウザ「Stainless」