日本ヒューレット・パッカードは29日、「HP Photosmart」シリーズの新製品として「HP Photosmart C6380 All-in-One」と「HP Photosmart C5380 All-in-One」の2機種を発表した。どちらも、プリンターとスキャナー、コピーの3つの機能を備えた複合機。両機種とも10月中旬からの発売を予定している。C6380の価格はオープンだが、店頭想定価格2万円台後半。C5380はDirect Plus価格で2万2,2890円となっている。

「HP Photosmart C6380 All-in-One」

「HP Photosmart C5380 All-in-One」

今回発表された2機種は、インク構成が一新されているのが特徴。従来機では、すべて染料系の6色か、顔料系ブラックと染料系カラーの6色/4色構成だったが、C6380とC5380では、顔料系ブラック、染料系のフォトブラック、シアン、マゼンタ、イエローの5色を採用。顔料系と染料系、2種類のブラックインクを使い分けることによって、文書はくっきり、写真は美しく印刷できる。

また、5.2plと1.3pl、大小2つのインク滴を打ち分ける「デュアルドロップボリュームテクノロジー」によって、色数が減ってもより豊かな色彩表現で粒状感の少ない滑らかな写真プリントが可能。カートリッジは各色独立で、どの色でも通常タイプと増量タイプを選べる。新カートリッジは10月9日に発売予定。印刷コストは通常タイプを使用した場合、A4カラー文書1枚あたり9.9円。

C6380もC5380も、PictBridgeに対応。PCを使わなくても、2.4型カラー液晶を用いた操作でデジカメ写真のプリントが可能だ。また両機種とも、オプションの「HP bt500 Bluetoothワイヤレスプリンタアダプタ」を利用することで、Bluetooth対応のPCや携帯電話内の写真データをワイヤレスでプリントできる。

「HP Photosmart C6380 All-in-One」

C6380は、従来の有線LANに加え無線LANにも標準対応。プリンターの最高解像度は、9,600dpi。最高プリント速度はモノクロの場合は1分間に33枚で、カラーの場合は1分間に31枚。L判1枚は最速15秒でプリントできる。スキャナーの解像度は4,800×9,600dpiで、階調は最大48bit。本体サイズは452(W)×406(D)×207(H)mm、重量は7.5kg。

「HP Photosmart C5380 All-in-One」

C5380は、CD/DVDのラベル印刷が可能。プリンターの最高解像度は9,600dpi。1分間あたりの最高プリント枚数はモノクロで31枚、カラーで30枚。L判1枚は最速15秒でプリントできる。スキャナーの解像度は4,800×9,600dpiで、階調は最大48bit。本体サイズは452(W)×406(D)×207(H)mm、重量は7.5kg。

(形山美行 / デジタル・コンテンツ・パブリッシング)