日本電気は29日、OpenIDに対応した個人認証基盤ソフトウェア「NC7000-3A-OI」を発売した。価格は個別見積もり。

NC7000-3A-OIは、通信キャリアやISPなどの基盤事業者、およびSNSやブログなどの公開型コミュニケーション、ECサイトなどのサービスを提供する事業者の双方を対象とした、サイトごとに異なるIDとパスワードを一元管理するシングルサインオンを実現するソフトウェア。

ID連携を行うためには、基盤事業者とサービス提供事業者双方が共通のID連携技術を導入する必要があるが、ID連携技術に、SAML2.0と比較してシステム構築が容易なOpenIDを採用し、事前の信頼関係を必要としないID連携が短期間で実現できるのが特徴だ。OP(OpenID Provider)/RP(Relying Party)双方の機能、もしくはOP/RP機能ごとに提供が行われる。

なお、NC7000-3A-OIは導入費用を抑えながらID連携を用いたサービスを開始したい事業者向けの製品で、より多彩な属性交換と高いセキュリティを必要とする通信キャリアやISP、銀行向けにはSAML2.0に対応した「NC7000-3A-ID」が適切だとされている。

同社では、今後3年間で合計300システムの販売を目指すとしている。