日本IBMは26日、ファイアウォール、VPN、SSL-VPN(暗号化にSSLを使用したVPN)、不正侵入防御、アンチウイルス、アンチスパム、Webフィルターなど、ネットワークセキュリティに必要な機能を1台に集約したセキュリティアプライアンス「IBM Proventia Network Multi-Function Security」3モデルを発表した。最小構成価格は19万9,000円。

IBM Proventia Network Multi-Function Security MX3006

新製品は、不正侵入やウイルス、ワーム、スパムメール、フィッシングメールによる詐欺、業務に関係のない不適切なWebの閲覧など、各種セキュリティ上の脅威や誤使用、企業のネットワークポリシーに準拠しないトラフィックから、企業ネットワークを保護し、企業活動を安全に継続させるために必要な機能を提供するもの。

各機能は同社のネットワークセキュリティ専門家が、世界規模で蓄積した最新情報とノウハウを活用し最適化した防御方法をWebベースの管理画面でのワンクリックで有効化できるため、設定や運用には高度なセキュリティの知識やスキルを必要としないという。

クレジットカード業界におけるグローバルセキュリティ基準であるPCIDSS (Payment Card Industry Data Security Standard)への対応も特長の一つ。PCIDSSが規定する12要件のうちネットワーク関連の要件は10個であり、新製品はその10要件全てを満たしているとしている。

また新製品は、セキュリティ製品、サービスのテストや認証を行う第三者機関であるNSS Labのテストにおいて、PCIDSSのネットワーク関連10要件全てを満たす統合脅威管理(UTM)製品と証明された唯一の製品という。

新製品はテーブルトップの「MX1004」、1Uサイズの「MX3006」、2Uサイズの「MX5010」の3モデルからなり、監視ポート数やファイアウオールスループットなどの仕様がそれぞれ異なる。