東芝は25日、業界最大の記憶容量という250GB容量を実現した1.8型シリアルATAハードディスクなど3製品を発表した。

MK2529GSG

今回発表されたのは、250GB容量の「MK2529GSG」、160GB容量の「MK1629GSG」、および120GB容量の「MK1229GSG」。いずれも11月より量産が開始される。

MK2529GSGは、磁気ヘッドとディスクの磁気層を改良することにより、1.8型HDDとしては最大とされる面記録密度587Mbit/平方ミリメートル(378.8Gbpsi)を実現したもの。同社従来機種となる「MK1617GSG」は、1.5Gbpsの転送速度となるシリアルATAインターフェイスを採用していたが、今回発表された3製品では1.5Gbpsと3.0Gbpsをニーズに合わせて選択できるようになっている。また、磁気ディスク装置の落下を検知して、衝突前にヘッドを退避させるフリーフォールセンサー機能をオプションで搭載可能としていて、モバイルパソコンの堅牢性の向上に役立つとしている。

またMK2529GSGは、MK1617GSGと比較して、ローパワーアイドル時の消費電力を約11%改善して省電力化を図っていて、約43%のエネルギー消費効率の改善を実現している。さらに、2006年7月施行のEU RoHS指令に適合しているほか、同社の1.8型ハードディスクでは初となる本体全体のハロゲンフリーも達成している。

本体サイズは54.0×78.5×8.0mm、重量は62g(MK1229GSGのみ60g)。MK2529GSGとMK1629GSGのディスク枚数は2枚、ヘッド数は4個、MK1229GSGのディスク枚数は1枚、ヘッド数は2個、すべて回転速度は5,400rpmで平均シーク時間は15ミリ秒。