Xilinxは23日(米国時間)、通信機器メーカー向けFPGAソリューションとして、Virtex-5ファミリの新プラットフォーム「Virtex-5 TXT」を発表した。ロジックセル数が14万8,480の「XC5VTX150T」と同23万9,616の「XC5VTX240T」の2製品が用意されており、いずれもサンプル出荷は2008年末までに開始され、2009年第1四半期から量産出荷が行われる予定である。なお、単価はXC5VTX150Tで、2009年下半期で5,000個購入した場合500ドル以下に設定される見込み。

Virtex-5 TXTプラットフォームの外観イメージ

同プラットフォームは、48個の6.5Gbpsトランシーバを持ち、100GbEアプリケーションのために最適化されたもの。設計においては、10/100Gbps リンクの高信頼度な動作のためのシグナルインテグリティの改善、チャネルあたりの消費電力の低減、およびマルチプルプロトコルをサポートするためのプログラム機能などが考慮されており、100Gbps光モジュールとメディア・アクセス・コントローラ (MAC) 間のインタフェースにおける新しいスタンダードに適応可能なように設計されている。

また、100GbE~120Gbps Interlaken、40Gbps Quad XAUI~50Gbps Interlaken、OC-768~OTU-3、SFI-5~4xSFI4.2といったネットワークブリッジを構築するために必要なシリアルI/Oの総合バンド幅600Gbpsを提供することが可能である。

このほか、他のVirtex-5プラットフォームと同様に、ASMBLアーキテクチャの採用のほか、「ExpressFabricロジックアーキテクチャ」、高速メモリに外部バッファを作成するための1.25Gbps SelectIOテクノロジ、「Virtex-5 FXTプラットフォーム」で導入されたGXTトランシーバなどが用いられている。