openSUSE開発チームは欧州時間の19日、LinuxディストリビューションopenSUSEの次期リリース開発版「openSUSE 11.1 Beta 1」を公開した。対応プラットフォームはIntel x86とx86_64、PowerPCの3種。Live-CD版は用意されず、全パッケージを収録したDVD-ROM版のみ提供される。

今回のリリースは、12月中旬の正式リリースが計画されているopenSUSE 11.1のベータ第1版。バージョン2.6.27rc5のLinuxカーネルを採用、X.Org X11 7.4 RCやXen 3.3.1 RCなど、多数の最新オープンソースソフトウェアを収録している。

8月に発表されたとおり、デフォルトのセキュア機能「AppArmor」にくわえ、主にRedHat系ディストリビューションで使用されている「SELinux」をサポート。SELinuxの動作に必要なフレームワーク一式が、オプションとして提供される。

デスクトップ環境には、Gnome 2.24とKDE 4.1.x / 3.5.10を採用。KDE 4.1.xでは、ウインドウマネージャKWinの新機能「コンポジット」がデフォルトで有効になり、Mac OS XのExpose風にウインドウを1画面に集める「PresentWindows」や、ALT-TABでタスクの切り替えが可能な「BoxSwitch」、マウスの軌跡をデスクトップに描く「MouseMark」など、さまざまな表示効果を利用できる。