ルネサス テクノロジは18日、機械と機械の間を、有線または無線のネットワークで接続して互いに通信を行い、情報の送受信を自動的に行うM2M(Machine-to-Machine)における無線通信向けセキュアマイコン「AE470G」を製品化したことを発表した。2008年10月よりサンプル出荷を開始する。サンプル価格は300円。

M2M無線通信用途向けセキュアマイコン「AE470G」の外観

CPUコアとして16ビットの「AE-4」を搭載。最大10MHz(3V時)の内部周波数で動作するほか、従来製品の「AE-4シリーズ」のソフトウェア資産の流用が可能である。また、144KBのEEPROMを搭載しており、複数のアプリケーションなどの格納が可能である。書き込み/消去時間は、ページ単位あたりの書き換えが2.4ms、消去が1.3ms、重ね書きが1.1msとなっている。このEEPROMには、独自のMONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Silicon)型を採用しており、製造パラメータの最適化により、-40~+105℃の温度範囲での動作、ならびに50万回の書き換え回数、書き換え後のデータ保持期間10年を実現している。

さらに、288KBのマスクROMを搭載しており、汎用OSを格納することが可能であるほか、書き換え不要なアプリケーションプログラムやデータをマスクROMに格納しておくことで、EEPROM容量を最大限活用することが可能となる。

この他、1本のI/Oポート、ISO/IEC7816-3準拠の半二重UART、乱数生成器、DES暗号対応コプロセッサ、インターバルタイマなどの周辺機器やセキュリティ対応機能なども搭載している。