ソニーは17日、業務用ビデオカメラ「HDCAM」シリーズの新製品HDCAMカムコーダ「HDW-650」を発売した。同製品は、HDCAMシリーズとして初めて撮像素子に"PowerHAD" FX CCDブロックを採用し、暗所での撮影時にも豊かな階調表現を実現するという。価格は493万5,000円。

「HDW-650」左側面 「HDW-650」右側面

「"PowerHAD" FX CCDブロック」は、3板式2/3型220万画素フルHD(1,920×1,080) IT型CCDと14bit A/Dコンバータを搭載したCCDブロック。これにより暗部での豊かな階調表現と感度F11(59.94i時)を実現した。最低被写体照度は、0.26ルクス(F1.4レンズ、+42dB)。

レンズマウントには2/3型ソニーバヨネットマウントを採用。また、レンズのエクステンダー使用時に生じる感度落ち込みを防ぐため、DSP処理により映像の一部の拡大を行う「デジタルエクステンダー機能」も搭載されるとのこと。

液晶モニタは、オーディオメータ、メニュー表示が可能な3.5型ワイドのカラーLCDモニタ。またノイズプレッサー回路を新たに搭載し、通常54dBの映像SN比を59dBまで上げることができるという。ほかにも、高音質でノイズに強く、多チャンネル運用が可能な新開発のデジタルワイヤレスマイクロホンシステムに対応しており、別売のデジタルワイヤレスレシーバー「DWR-S01D」を装着すれば、高音質による2チャンネル同時受信も可能とのこと。