名古屋鉄道(名鉄)は14日、パノラマカーとして親しまれていた7000系6両編成のさよなら運転を実施する。7000系は昭和36年に登場した。日本初の前面展望車を連結した電車で、運転士の視界を楽しめるとして大人気となったという。同車両から採用したというスカーレットの車体塗色やミュージックホーンは、「その後の名鉄車両のシンボルとなった」(同社)とのこと。同系列は2009年(平成21年)に全車両が引退する予定だが、予備車として定期運用から離れていた6両組成の2本がひとあし早く引退することになった。

6両組成版7000系のさよなら運転を実施

今回の「6両組成版7000系のさよなら運転」は、7000系の全車引退に向けて名鉄が実施する記念イベントのひとつ。当日は臨時列車として金山駅~河和駅間を1往復する。往路は金山駅11:25発、河和駅12:37着。途中停車駅は神宮前・聚楽園・阿久比・知多半田・富貴の各駅。復路は河和駅13:08発、金山駅14:25着。途中停車駅は富貴・阿久比・太田川・大江・神宮前の各駅。往路、復路に異なるデザインの特製イラスト板を付けての走行が予定されている。特別料金や座席予約は不要で、乗車券のみで乗車可能。ただし、乗客多数の場合は乗車制限を実施する場合もあるとのことだ。なお「4両組成」の7000系パノラマカーはしばらくの間は引き続き運行されるという。

記念イラスト版「往路」

記念イラスト版「復路」