Google、IP匿名化を18カ月から9カ月へ短縮 - プライバシ保護強化と発表

    後藤大地  [2008/09/12]

    Google Public Policy Blog

    Googleがプライバシー対策の強化策として新しい設定をデフォルトにしたことが8日から9日(米国時間)にかけて立て続けに発表された。同社はこれまで18カ月間だった検索ログのIPアドレスデータ保持を9カ月間へ短縮した。これまでGoogleでは保存してある検索ログにおいて18カ月間はIPアドレス情報をキープしていた。これからは9カ月間経てば保存されているログのIPアドレス情報が匿名化されることになる。

    検索精度を向上させたりセキュリティを向上、スパムや詐欺対策など改善するにはIPアドレス情報は重要なものだ。しかしながらIPアドレス情報はプライバシーに関するキーワード的な情報でもある。無碍に長期間保持することはユーザの不信感や各国機関から指導が入ることにもつながる。サービス向上やイノベーションを維持しつつプライバシー要求にも対応していくには難しい舵取りを求められる。

    今回IPアドレスデータの保持期間を短縮したことは、高まるプライバシーへの取り組みに対するGoogleの精一杯の対応ということになるようだ。同社ではプライバシーへの取り組みを強化したことを報告しつつも、この結果潜在的にイノベーションや精度が犠牲にならざるを得ないことを指摘している。

    またGoogleは、Google SuggestにおいてもログデータからIPアドレス情報を削除する旨を発表している。Google Suggestではサービス要求のうち98%は単純に結果を返すだけだが、2%はサービスの質を向上させるためにログデータに記録されている。同社はプライバシーへの取り組みを強化するとして、記録したログは24時間以内にIPアドレスデータを削除すると発表した。

    Googleはこれまでもプライバシーポリシーへのアクセスをもっと簡単にできるようにするべきだと指摘を受けたり、プライバシー関連団体からプライバシーに関する指摘を受けている。プライバシーを強化すればそれだけ精度の低下やイノベーションへの妨げにつながる。Googleはこれからも最大検索サービス企業としてプライバシーとの間で難しい舵取りを続けることになりそうだ。

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