曽田正人原作の人気コミックを映画化した『シャカリキ!』が、9月6日に初日を迎え、新宿でおこなわれた舞台挨拶に若手俳優集団D-BOYSの遠藤雄弥、中村優一、鈴木裕樹らが出席した。

D-BOYSの鈴木(前列右)、中村(前列右から2番目)、遠藤(前列中央)ら、男性キャスト陣は自転車部のユニフォームを着て登場

『シャカリキ!』は高校の自転車部を舞台に、少年たちの自転車ロードレースに挑む姿を描いた「青春ど真ん中ストーリー」。主人公の“自転車バカ”野々村輝役を演じた遠藤が舞台に登場し、「シャカリキー!」とコールすると、この日のために集まった500人を超える観客がいっせいに「シャカリキー!」と声援を返す。

「ぜひパート2をやりたい。そのためにも家族や友人を誘って見に来て、たくさん感動してください」(遠藤)

彼自身、ほとんどの現場に自転車で駆けつけるほどの自転車好き。それだけに、「映画のお話をいただいた時は運命を感じて、ビビビッときました。この作品にすべてを注ぐ気持ちで、シャカリキになって野々村輝役を演じました」と、作品にかける並々ならぬ意欲を語った。撮影の前から特訓を開始して連日60㎞以上走りこみ、クランクインの後もハードな撮影が続いたため、日に日に体つきが変わり、体脂肪率が7%になるほどだったとか。

「原作や台本を読んで、この映画にいちばん必要なのはチームワークだと思った」と遠藤が語るように、撮影中はチームワークを重点に置いたという。D-BOYSでリーダーを務める彼は、撮影現場でもキャストやスタッフを引っ張る存在だったそう。中村によれば、「夕方になって自転車に乗るのがきつく感じる時でも、雄弥は『気合だー!』と叫びながら走っていて(笑)。でもそれがあったから、他のみんなもがんばれたんだと思います」。

中村の両親も舞台あいさつに来たとか。「この映画で、父も母も青春を思い出すと思います」

鈴木は「映画を見てくれた人が、必ず清々しい気持ちになれる作品です」とコメント

「“自転車バカ”のテルは汗とか鼻水とか流しながら走るんですけど、汗や鼻水があってもかっこよく見えました」(南沢)

男だらけの自転車部のなかで、紅一点のマネージャー役を演じるのは南沢奈央。撮影が始まった当初は緊張したというが、ここでもキャスト陣のチームワークのよさが発揮され、次第に打ち解けていったとのこと。「本を読んで覚えたトランプマジックを撮影現場で披露して、みんなと親睦を深めました」と、微笑ましいエピソードも明かした。

今作が映画監督デビューとなる大野伸介監督のもと、D-BOYSの3人をはじめフレッシュなキャストが本気で自転車ロードレースに取り組み、チームワークのよさが随所に発揮された映画『シャカリキ!』。この日は遠藤が、「野々村輝という役からも、そしてこの作品からも、たくさん勉強させてもらいました。最高の作品になっているので、みなさんもシャカリキになって見て、目に焼きつけて帰ってください!」と、力強い言葉で舞台あいさつを締めくくった。

観客をバックに撮影。30代にして高校生を演じた坂本真(写真左)も、舞台公演中の池袋から駆けつけた

『シャカリキ!』は現在、渋谷東急ほか全国で公開中。