嵯峨野観光鉄道(京都・右京区)は10月18日~12月14日まで、沿線の紅葉をライトアップする。このライトアップは、同社が毎年日没の時間が早くなる秋~初冬にかけて実施している企画で、夕闇に浮かぶような幻想的な紅葉を楽しめるという。ライトアップの範囲は毎年拡大しており、今年は全区間の約4割にわたる。「可能なところはすべてライトアップしました」(同社)。

嵯峨野観光鉄道が沿線をライトアップ

ライトアップの時間帯を走る列車は、トロッコ亀岡17:18発の嵯峨野16号。ただし同社によると、「まずはトロッコ嵯峨発16:50の嵯峨野15号に乗り、ライトアップ前の明るい時間の紅葉を楽しんでいただき、折り返して嵯峨野16号でライトアップを楽しむコースがおすすめ」とのこと。特に見所となる区間は、嵯峨野16号のトロッコ保津峡駅 - トロッコ嵐山駅間で、「トンネルを抜けると紅葉でいっぱいのトロッコ嵐山駅に着きます。暗闇から明るい紅葉への変化が見どころです」。

日中の紅葉を走るトロッコ列車

保津川下りとトロッコ列車

また、同社では秋の紅葉シーズンの朝に臨時列車も運行。トロッコ嵯峨駅発8:50の嵯峨野71号とトロッコ亀岡駅9:18発の嵯峨野72号だ。ライトアップ時間帯の定期列車も朝の臨時列車も普通乗車券のみで利用でき、特別料金は不要とのこと。ただしすべての列車が指定席による運行となるため予約が必要。チケットは、乗車日の1カ月前からJR西日本の主な駅の「みどりの窓口」と全国の主な旅行会社で販売される。