NECフィールディングは3日、複数のセキュリティ対策システムのログ情報を一括して統合管理可能なSaaS型の「ログ統合管理サービス」を発売した。価格は初期導入費用が24万8,000円から、月額利用料が12万5,000円からで、提供開始は10月1日。

新サービスは、NECのセキュリティ対策ソフトウェア「InfoCage PCセキュリティ」やエムオーテックスのネットワークセキュリティツール「LanScopeシリーズ」、日立ソフトウェアエンジニアリングの情報漏洩防止ソリューション「秘文」など、各種セキュリティ対策システムが記録する複数のログ情報を統合管理し、横断的に分析するための検索・レポート作成機能を持つ。

例えば入退室管理とドキュメント管理など、これまで異なるセキュリティ対策システムで個別に管理していたログ情報を相互に関連付けて管理可能となり、従来以上に詳細なログ情報の分析が可能になるという。

ログ統合管理サービスのイメージ

SaaS型サービスであり、自社システムにログ管理ソフトウェアを導入する従来方式に比べて、導入と運用に関するユーザーの工数を大きく軽減できる。また、ユーザーのログ情報は同社のデータセンターでも保管するため、ログ情報の長期保管や改ざん防止などデータ保護の面でも安心できるとしている。

ログ検索画面

運用面においては、同サービスの操作に関する専用の問い合わせ窓口を設置し、操作に関わるトラブルを防止するとともに、従業員の異動・退職・新入社員入社などに伴い必要となる従業員情報の更新作業は同社が実施するため、ユーザーの負荷を軽減可能だ。

ログ一覧表示画面

新サービスは標準で3システム・400ユーザーまで管理可能であり、4システム以上または401ユーザー以上はオプションで対応する。

同社は新サービスを今後3年間で100ユーザーへの販売を見込んでおり、9日に開催予定の「フィールディングソリューションフェア 2008 TOKYO」に同サービスを出展する予定だ。