NTTコミュニケーションズ、NTTデータ、NTTの3社は2日、次世代ネットワーク(NGN)などを活用しSaaSビジネスを支援する「SaaS over NGN」構想の一環として、企業向けにSaaSを提供する事業者が利用できるサービス基盤を共同開発する意向を表明した。。

今回発表した共同開発計画の目的は、NTTコムとNTTデータの強みを活かしたSaaS提供事業者向けの機能を連携させ、総体としてレンジの広いサービス基盤を一括して提供することにある。

具体的には各種企業ネットワークへの対応を強みとするNTTコムの「BizCITY for SaaS Provider」の機能群と、アプリケーション連携を強みとするNTTデータの「VANADIS SaaS Platform」の機能群を連携させる機能を開発する予定だ。

また、同サービス基盤の実現に向け、NTTの情報流通プラットフォーム研究所の認証連携関連技術をはじめとするNTTの研究所の技術も活用していく。さらに、SaaS提供事業者との連携を進めるためにSaaS提供事業者からの質問、要望、相談などを受け付ける総合窓口を開設した。

3社が共同開発するサービス基盤では、各種企業ネットワークとの接続から認証・シングルサインオン、決済・料金回収代行などの各種機能まで、SaaS提供事業者が共通的に必要とする機能群をワンストップで柔軟に提供可能なサービス基盤を目指す。これによりSaaS提供事業者は基盤となる機能群を包括的にアウトソーシングでき、過大な初期投資をせずともSaaS型サービスを提供可能になるという。

また、インターネットに加えNGN、VPN、モバイルネットワークなどとの接続に対応し、SaaS提供事業者やエンドユーザーの多様な状況ごとに最適かつ安全性の高い接続手段を高品質・高信頼に提供可能なサービス基盤の実現を目指すとしている。

共同開発予定のSaaSサービス基盤のイメージ