調査会社の米Greenfield Onlineは29日(現地時間)、米Microsoftが同社買収で合意したと発表した。GreenfieldはNASDAQ上場企業で、米コネチカット州ウイルトンを拠点とする。オンラインを通じてのアンケート調査を得意としており、主要顧客にはコンシューマ向けの製品開発を行うメーカー企業が名を連ねている。買収総額は4億8,600万ドルで、Greenfield株1つあたり17.50ドルを支払う。

Greenfieldは6月に投資会社の米Quadrangle Groupから1株あたり15.50ドルでの買収提案を受けているが、今回のMicrosoftとの合意はこれを破棄するものとなる。MicrosoftではGreenfieldの資産を自身のオンライン事業の強化に活用するとみられ、サービスや製品マーケティングのほか、広告事業のてこ入れ策となる可能性がある。特に直近での米Yahoo!買収観測が遠のいた現在、Microsoftにとってオンライン事業の自力での強化は必須となりつつある。