日立アプライアンスは26日、大容量冷蔵庫「栄養いきいき 真空チルドV」シリーズを発表した。発売は「R-Y6000(602L)」と「R-Y5400(543L)」が9月24日、「R-SF60YM(602L)」と「R-SF54YM(543L)」が10月1日、「R-SF50YM(501)」と「R-SF45YM(451L)」が10月20日。価格はオープン。推定市場価格はR-Y6000が34万円前後、R-Y5400とR-SF60YMが31万円前後、R-SF54YM,543Lが28万円前後、R-SF50YMが26万円前後、R-SF45YMが24万円前後。

真空チルドルーム機能と、使い勝手がアップした「栄養いきいき 真空チルドV」シリーズ。全モデルがフレンチドアを採用

栄養いきいき 真空チルドVシリーズは、昨年9月10日に発表された「栄養いきいき 真空チルド」シリーズの後継となる大型冷蔵庫。2008年度モデルでは、真空チルドルームに改良が施されている。新開発のビタミンカセットより抗酸化ビタミンを放出。この抗酸化ビタミンが食品よりも先に酸化することで食品への影響を抑えるという。また、脱臭フィルターの性能が3倍に進化、ニオイの強い食材を入れた場合でも、他の食材にニオイが移りにくくなっている。

真空チルドルーム内の圧力の見直しも行われている。従来モデルの真空チルドルームは、0.7気圧まで減圧されていたが、新モデルの真空チルドルームでは減圧を0.8気圧までに抑えている。従来モデルでは、減圧によって食材パッケージのふたが開いてしまうケースがあったが、0.8気圧に抑えることによって、さまざまなパッケージングの食材に対応することが可能になったという。また、真空チルドルームだけでなく冷凍室にも鮮度アップの工夫が施されている。冷凍室の上段に搭載された「デリシャス急冷凍」機能は、約-40℃の冷気と熱伝導性のよいアルミトレイの組み合わせで食材をすばやく冷凍する。

さらに、庫内の使い勝手もアップしている。同社では、冷蔵室の最上段の棚の高さを、厚生労働省の平成17年度国民健康・栄養調査報告に基づき、30~49代の平均的な身長の女性(157cm)でも手が届く155cmに設定した。また、棚自体が斜め手前に降りてくる引き出しケース「下がって届くん棚」の採用で、無理なく食品の出し入れをができるという。この棚の前方には、ガードワイヤーと仕切りが装備されており、食品の落下などを防ぐ構造となっている。また、上方向のクリアランスが少なく、奥に入れた食材が取り出しにくい製氷用給水タンクの上にも、手前にスライドする「引き出せるん棚」を装備している。加えて、昨年モデルで採用されていた「立体成形真空断熱材」を改良。フレキシブルな立体成形が可能な「新フレックス真空断熱材」を採用。複雑な形状のコンプレッサー周りにも真空断熱材を設置することが可能となり、省エネ効果がアップしている。

なお、新モデルのうち、「R-Y6000」「R-Y5400」の2機種はプレミアムモデルで、昨年のプレミアムモデルと同様に、電動引き出し、オートクローズ機能が装備されるほか、フロントパネルに、長期間使用しても傷が付きにくい強化処理ガラスを採用した。