キヤノンは26日、APS-Cサイズの撮像素子を搭載したEOSデジタルシリーズ用に、手ブレ補正機構を搭載し、広角から望遠までをカバーする高倍率ズームレンズ「EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS」を発表した。発売は9月下旬。価格は8万9,000円(税別)。

EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS

「EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS」は、約11倍のズーム比をもつ高倍率ズームレンズ。35mm判換算では29~320mm相当の焦点距離となる。2枚のUDレンズ(特殊低分散ガラス)と2 枚の高精度ガラスモールド非球面レンズにより諸収差を良好に補正。レンズ配置とコーティングの最適化によりフレアやゴーストを抑制するとともに、円形絞りにより美しいボケ味を実現している。また、インナーフォーカス方式を採用し、ズーム全域において0.45mの撮影距離を達成している。

手ブレ補正機構はシャッタースピード換算で最大約4段分の効果をもつ。通常の撮影と流し撮りとを自動で判別し、それぞれの撮影に最適な手ブレ補正モードに切り換える。デザインにおいても、Lレンズと同様のレザートーン塗装を施している。また、レンズを最短状態で保持するズームリングロック機構を採用し、不用意にレンズの先端が繰り出すことを防止している。

EOS 50Dに装着した状態

レンズ構成は12群16枚、AF駆動はDCモーターによるギア駆動、絞り羽根枚数は6枚(円形絞り)、最短撮影距離0.45m、最大撮影倍率0.24倍(望遠側)、フィルター径φ72mm、大きさφ78.6×102mm、質量595g。