JRuby - Java powered Ruby implementation

JRubyの開発者であるCharles Nutter氏はZero to Production in 15 Minutesにおいて、RailsアプリケーションをJRuby on Railsにデプロイする方法を紹介している。Charles Nutter氏はこれまで何度もJRubyで動作するRuby on Rails、いわゆるJRuby on Railsの有益性を主張してきたが、デプロイが面倒なのではないかという懸念もあった。Zero to Production in 15 Minutesにはこうした懸念を払拭する狙いがある。

用意するコンポーネントはJRuby 1.1.3かまたはそれ以降のバージョン、Java 5かまたはそれ以降のバージョン、Rails 2.0かまたはそれ以降のバージョン。同氏はアプリケーションサーバとしてはGlassFish V2 UR2を使った例を紹介している。動作確認に使われているOSはMac OS Xだ。

Zero to Production in 15 Minutesでは説明つきでどういった操作をすればいいのかが紹介されている。単純にまとめると次の手順になる。

  1. 事前準備(Java 5+、JRuby 1.1.3+、Rails 2.0+のインストール)
  2. GlassFish V2のインストール
  3. GlassFish V2のセットアップ
  4. GlassFish V2の起動
  5. JRuby経由でwarblerインストール
  6. JRuby経由でactiverecord-jdbcmysql-adapterインストール
  7. config/database.yml編集
  8. warblerを起動
  9. GlassFishにアプリケーションをデプロイ

JRuby on Railsプラットフォームを構築しアプリケーションをデプロイする手順例

ドキュメントは英語なので英語が苦手な場合は読むのに苦労するかもしれないが、幸いコマンドラインとその出力がまとまっているため、RubyやRails、Javaの経験があれば内容は問題なく理解できるだろう。JRubyは開発が活発に続けられており、JRuby on Railsは今度の発展も期待できるプラットフォームだ。興味がある場合には一度JRuby on Railsを調査してみるといいだろう。