Landon Fuller氏は20日(米国時間)、Mac OS Xやほかの*BSD系OSにおいてOpenJDK 7が動作するようになったと報告した。OpenJDKは主にFreeBSDを対象として続けられてきたBSD Java Projectの成果物を取り込むことを決定し、BSD Port Projectとして取り組みを開始した。FreeBSD、OpenBSD、NetBSD、MacOS Xなどに対するOpenJDKの移植に取り組んでいる。

Mac OS Xで動作しているOpenJDK 7

これまでFreeBSDで開発されたJavaパッチセットはOpenJDKとはライセンスが異なるためそのままでは統合できない。しかしこの件に関してはSun MicrosystemsからGPLのもとでの統合許可が出たため、今回のマージが実現した。FreeBSD JavaをMac OS Xに移植したSoyLatteに対しても許可がでたことから、OpenJDKのMac OS X対応が現実のものとなった。

Landon Fuller氏のブログSoyLatte, Meet OpenJDK: OpenJDK 7 for Mac OS XにおいてMac OS XでOpenJDK 7をビルドする方法が紹介されている。Landon Fuller氏はSoyLatteを開発した人物。Mac OS Xで使ってみたい場合にはビルドしてみるといいだろう。またDarwin OpenJDK 7 BinariesではMac OS X 10.5向けにビルドされたOpenJDK 7バイナリが提供されている。

OpenJDKはZero-Assembler ProjectのもとでPowerPCやARMなどのアーキテクチャへの移植も進められている。FreeBSD Javaの成果物がマージされることでSparcへの移植される可能性もある。OpenJDK 7は対応OSも対応アーキテクチャもこれまでよりも広げた形でのリリースが実現しそうだ。