シャープは、温水洗浄便座や手を検知して温風を送るエアータオルなど、サニタリー機器に広く搭載されている測距センサを小型し、9月30日からサンプル出荷すると発表した。

シャープが開発した測距センサ(GP2Y0A60SZ0F)は、22.0×8.0×7.2ミリメートルと、従来製品の約6分の1となる小型化を実現。検知距離は1.5メートルだ。このセンサをパソコンやディスプレイなどのOA機器に搭載することにより、離席時に自動的にスリープモードに入るといった省エネ機能を実現できるという。

シャープが開発した測距センサ(GP2Y0A60SZ0F)

小型化は、同社が長年培ってきた光学設計技術を駆使し、レンズと受光素子の小型化と双方の間隔を短縮したほか、抵抗やコンデンサなどを取りこんだICの新規開発などにより実現した。

9月30日からサンプル出荷を開始し、サンプル価格は税込みで450円。11月からは月産10万台の量産体制に入る予定だ。