Official Google Enterprise Blog, Security Spotlight: July Virus AttacksにおいてPostiniデータセンターで検出されたスパムメールやウィルスメールに関する概要が紹介されている。同内容は40,000を越える企業に対して電子メールやWebのセキュリティ対策を提供しているGoogle Apps Security & Compliance teamによって取り組まれたものだ。

2008 Virus Activity - Security Spotlight: July Virus Attacksより抜粋

Security Spotlight: July Virus Attacksによれば、Postiniデータセンターは7月24日(米国時間)に最近では最大となる10,000万件近いウィルスメールを観測したとしている。同月にもっと多かった攻撃はユナイテッド小包宅配便会社(UPS)のパッケージトラッキングリンクを偽装したメールだったという。受取人が興味を惹かれてクリックするとマルウェアがダウンロードされる仕組みだ。Googleでは7月20日に同ウィルスメールを初めて捕捉している。

ウィルスメールの多くは偽装されたリンクを含んだ形式になっているという点で一致しているという。最近ではCNNニュースレターを偽装したウィルスメールがそうだったように、いくつものリンクを含み、その大半は適切なURLを使い、うちいくつかだけを偽装するという方法も使われている。ウィルスメールは夏に増加する傾向にあり、さらに同時期は新しいタイプのウィルスメールが登場する時期でもあるという。Security Spotlight: July Virus Attacksでも触れられているが、電子メールを使う場合には常にリンクをクリックするという行為には気をつけなければならない。