米Delta Air Linesは8月5日(現地時間)、同社が米国内で運行する330以上のフライトに対し、2009年内に機内インターネット接続サービスを提供すると発表した。同種のサービスはJetBlue、SouthWest、Continentalなどがすでに試験運用を開始しているが、1年以内での全米展開を表明するのはDeltaが初となる。なお利用料金は3時間以内が9.95ドル、それ以上の利用時間が12.95ドルの固定制となっている。電子メール、SMS、インターネット接続に加え、VPN接続をサポートするなど、先行するJetBlueのサービスと比較して利便性が大きく向上しているのも特徴。

今回のサービスは航空機無線技術で定評のある米Aircellとの提携で実現した。DeltaはAircellの機内インターネットシステム「Gogo」を、同社の保有する133機のMD88 / 90に導入後、200機のB737 / 757 / 767-300へと展開し、2009年前半までに機材の配備を完了させる。Deltaによれば、Gogoは小型・軽量な点が特徴で、航空機材への導入が容易なほか、燃料費高騰の昨今においてコストや環境にも優しいと強調する。以前に話題となったConnexion by Boeingが、システムのサイズと重量において大きな問題を抱えていた点を考慮すれば、これは大きなメリットとなる。