小田急百貨店新宿店では、弁当箱の売行きが好調だという。弁当箱は毎年、入学・入社シーズンの3~4月に売上げのピークを迎えるが、今年は春先から現在まで好調に推移し、5~7月も対前年2桁増を維持。特に6月は対前年60%増を記録したという。

落ち着いた雰囲気で人気の男性用弁当箱 家族お揃いで使っても見分けがつきやすい「集い箸」(各2,100円)

好調の理由として、食品の安全への関心やエコ意識の高まりに加え、昨今の食品の値上げを背景に、ランチ代節約のため手作り弁当を会社に持参する人が増えていると、同店では見ている。これまでは女性客が中心だったが、最近は通勤鞄に弁当箱が入るかどうかチェックする男性の姿も見られるようになったという。弁当箱はOLだけでなくサラリーマンにもなくてはならないアイテムになってきているようだ。

同店8階の「弁当箱コーナー」には、常時約50種類の弁当箱が展示・販売されている。中でも男性に人気が、「メンズ長角木目弁当」(2,415円)。一般的な弁当箱の1.5~2倍の容量でたっぷり入るが、2段重ねのため細身の鞄にもすっぽりと収まる上、食べ終わったら重ねて1段に収めることで3分の2の大きさになる。木目調の落ち着いた雰囲気も好評だという。

弁当箱と同時に好調な売行きを見せているのが箸。同店では箸の売行きが今年に入って2桁増を維持しているという。ふつうの箸をすっぽり覆う布製の「箸袋」も売行きが好調なことから、エコ意識で「マイ箸」を持ち歩く人が増えたことに加え、弁当箱に付属した箸は短くて持ちにくいため、箸を別に購入する人が増えていると同店では見ている。