ソフトバンクBBとTDCソフトウェアエンジニアリング(以下TDCソフト)は31日、ソフトバンク携帯電話の「S!アプリ」で、SaaS型CRMサービス「Salesforce」の機能を利用できる「MoobizSync2.0 for Mobile Direct Edition」を8月下旬より提供開始すると発表した。

最低契約数は100ユーザー、月額利用料金は1ユーザーあたり3,150円。なお別途、Salesforce管理者用に「Salesforce Enterprise Edition」ライセンス費用(1ユーザーあたり月額1万5,750円) および「MoobizSync2.0」初期ドメイン開設費用(1万500円)が必要。 従来のライセンスは、PC用とセットで販売していたため、携帯のみを利用するユーザーでもPC用のライセンスを購入する必要があったが、今回から携帯のみのライセンスで利用できる。

ソフトバンクBBとTDCソフトは2007年11月から、SaaS型CRMサービス「Salesforce」の機能をソフトバンク携帯電話で利用可能にする「MoobizSync2.0 for AppExchange/SoftBank Edition」を提供している。今回発表の新サービスは、携帯電話での利用に必要な機能に限定したもの。具体的には、以下の機能を利用できる。

・Salesforceの行動カレンダー・取引先・商談・商品など標準タブ機能の検索/参照と入力/削除
・ユーザーが独自で作成したカスタムタブの検索/参照と入力/削除
・オフラインサービス利用: ローカルにキャッシュしたデータの圏外での検索/参照/入力/削除
・暗号化(SSL通信)によるオンラインサービス
・携帯電話紛失時を想定したトータルセキュリティ(セッションタイムアウト、自動データ削除)
・15個までのカスタムオブジェクトと5個までのカスタムタブ

携帯電話で顧客情報を参照するにあたり、オンラインでのデータ通信の暗号化に加えて「S!アプリ」の利用者確認機能と連携し、セキュリティと利便性を実現したという。

新サービスの開発およびシステム管理、運用はTDCソフトが担当し、販売はソフトバンクBBが販売パートナーを通じて提供する。両社は今後、利便性の高いソフトウェアをより使いやすい形態で提供することで付加価値を創造し、ビジネス用ソフトウェアの利用促進に取り組んでいく予定だ。

なお、利用できる携帯はソフトバンクの812SH、813SH、815SH、816SH、815Tで、iPhoneを含めた他の機種については、法人での利用状況を考慮しながら今後検討するという。