収録アプリケーションが見直された「KDE 4.1」

KDEプロジェクトは29日 (米国時間)、統合デスクトップ環境K Desktop Environment (KDE) の最新版「KDE 4.1」を正式にリリースした。バイナリパッケージは、FedoraやopenSUSEなど各種Linuxディストリビューション向けのほか、WindowsとMac OS X向けのプレビュー版が提供されている。

KDE 4系2度目の安定版となる今回のリリースでは、PIMアプリケーションセット「KDE-PIM」が復活。スケジュール管理の「KOrganizer」、RSSリーダーの「Akregator」、メールクライアントの「KMail」など、多くの個人情報管理用アプリケーションがKontactシェルに統合された形で収録されている。

収録アプリケーションの見直しも実施。ファイルマネージャーの「Dolphin」では、新デザインのツリービューが用意されたほか、ファイルにレーティングやタグ付けなどのメタデータを設定する機能が実装された。Webブラウザ「Konqueror」には、いちど閉じたウインドウ / タブを再び開く機能が追加され、画面スクロール時の滑らかさも向上している。地図表示ソフトの「Marble」は、フリーの地理情報データを集積する「OpenStreetMap」をサポート、世界各地の道路地図が表示可能になった。

今回のリリースで正式サポートが予定されていたWindows版Mac OS X版は、29日時点ではプレビュー版という位置付けで公開されている。Windows版ではkdelibsに未実装の機能が残り、Mac OS X版では検索機能やハードウェアサポートが不完全とのこと。