ネットレイティングスは29日、ニールセン・オンラインが提供するインターネット利用動向調査「NetView」の6月のデータを発表した。それによると、今年に入って株式市場が低迷していることを受け、主要証券会社が運営するサイトの利用時間が過去と比較して低水準となっていることがわかった。

6月の主要証券会社サイト総利用時間は、約6.2億分。過去最高値である2006年1月の約10.6億分と比較して約40%減少していることになる。日経平均株価(月末の終値)の推移が重ねて表示されたグラフを見ると、株価の上昇局面では利用時間が増加、下降局面では減少している傾向が読み取れる。同社代表取締役社長兼ニールセン・オンラインチーフアナリストの萩原雅之氏は、これについて「インターネット利用状況が市場動向を反映した指標となっていることを示したわかりやすい事例」と述べている。

主要な証券会社サイトの総利用時間合計の推移
(2005年6月~2008年6月、家庭のPCによるアクセス)

また、個別のオンライントレードサイト利用時間では、SBI証券が約2.1億分と断トツで1位。唯一、利用者数が100万人を越えているサイトでもある。証券会社では2位に大和証券(約7,900万分)、4位にジョインベスト証券(約5,500万分)などが続く。一方、FX取引の広がりを反映して3位にFX専業会社の外為どっとこむ(約6,700万分)、10位にFX取引老舗のひまわり証券(約2,000万分)が入っている。