米IBMは7月28日(現地時間)、仏ILOGの買収で合意したと発表した。同社普通株1つあたり10ユーロを現金で支払い、買収総額は約2億1500万ユーロ(3億4000万ドル)となる。ILOGはサプライチェーン向けのアプリケーションのほか、BRMS(Business Rule Management System)と呼ばれるビジネスルール管理ソリューションを持つ。IBMは同社の買収で自身のBPM(Business Process Management)やSOA(Service Oriented Architecture)ソリューションの強化を狙う。

ILOGは1987年設立のソフトウェア企業。エンタープライズ向けの開発支援ツールに強みを持ち、現在ではフランス、米国、シンガポールの3ヶ所に本社拠点を持つ。Javaから.NET、Adobe Flexまで幅広いプラットフォームをサポートしている。主力製品はBRMSソリューションの「JRules」「Rules for .NET」、最適化ソフトウェアの「CPLEX」、ビジュアルツールの「JViews」「Views」、2007年の米LogicTools買収で得たサプライチェーンアプリケーション製品群など。