女優の原田夏希が26日、東京・三軒茶屋のシアタートラムでミュージカル『サ・ビ・タ~雨が運んだ愛~』(以下、『サ・ビ・タ』)のプレビュー公演を行った。

プレビュー公演のカーテンコールでは、特別ゲストとして韓国版『サ・ビ・タ』出演者も駆けつけた。上段左から、駒田一、原田夏希、山崎育三郎、演出の中島淳彦
下段左から、オム・ギジュン、キム・ジャンソプ、ユ・スヨン、キム・ムヨル

ミュージカル初挑戦となる原田。ハートをモチーフとしたピンクの衣装や猫耳など舞台上で見せるアイテムにも注目したい

ミュージカル『サ・ビ・タ』は、すれ違う兄弟とそこに舞い込んできた女の子が繰り広げる"家族愛"をテーマとした物語。遊び心ある仕掛けがたっぷり用意された同ミュージカルは、韓国で1995年の初演以来、役者を変えて3,000回以上も上演されている。今回、シアタートラムにて、その日本版が8月17日まで上演される。

今回、ミュージカル初挑戦となる原田は「韓国でロングランしているミュージカルが日本で上演されるという歴史的瞬間に役者として立ち会えて嬉しいです」とコメント。舞台上では伸びやかな歌声を披露し、観客を沸かせたが「プレビュー公演を終えて、ほっとしています。稽古中には共演者である駒田さん、山崎さんにいろいろ教えていただきました」と謙虚な姿勢をみせた。

「初演のメンバーとして参加できて嬉しいです」と笑顔を見せる山崎

息の合った絶妙なコンビネーションを見せた3人。チームワークの秘訣は「一緒にお酒を飲むこと」だという

「『サ・ビ・タ』は、舞台と客席とに境界線がないのが強みです」と語る駒田

また、ミュージカルのベテラン俳優である駒田は「韓国で生まれた素晴らしい作品を日本でも責任をもって、永遠に続くようにやっていきたい」と語り、山崎も「韓国で初めて『サ・ビ・タ』を観たときにミュージカルへの考え方が変わりました。このミュージカルを1人でも多くの日本の人に観てもらえたら嬉しいです」とロングラン上演へ向けての想いを語っていた。

韓国・ソウルで5月に公演された『サ・ビ・タ』では、原田ら日本版のキャストがゲストとしてカーテンコールに登場した

原田夏希フォトコレクション

『サ・ビ・タ』ストーリー

ある雨の晩に久しぶりの再会を果たした兄弟のドンウク(駒田)とドンヒョン(山崎)。そこに突如、奇抜な格好をした若い女性、ユ・ミリ(原田)が迷い込み、歌い踊りだす。イベント会社から結婚パーティーを盛り上げるために派遣されてきた彼女は、訪れる家を間違ってしまったのだ。ドジばかりで落ち込むミリを、ドンウクとドンヒョンは励ます。そのうち、すれ違っていた兄弟の心に変化があわられ……

ミュージカル『サ・ビ・タ~雨が運んだ愛~』、シアタートラムにて7月26日~8月17日の期間で上演。詳細はこちら