米Microsoftが米Yahoo!以外との提携の可能性を探るため、米Time Warner傘下のAOLの幹部らとMicrosoftの本拠地である米ワシントン州シアトルで7月16日(現地時間)に会合を行ったと、経済紙の米Wall Street Journalが17日付けの記事で報じている。これは同件に近い筋の話として伝えられたもので、AOL買収を含む、さまざまな提携の可能性が話されたとみられる。

同紙によれば、両社は2月にYahoo!買収提案が発表される以前から何カ月にもわたってカジュアルな話し合いを行っていたという。Yahoo!がMicrosoftによる買収に強い拒否反応を示すなか、すでに検索に紐付けされたオンライン広告の市場は大手業界プレイヤーの数が片手で数えられるレベルにまで減っており、Microsoftが短期間での地固めを目指して複数筋との交渉を一挙に進めている状態だ。すでに以前ほどの勢いはなくなっているとはいえ、依然として北米でのAOLは4強に数えられる市場シェアを有しており、Microsoftにとっては有力な提携候補となる。

今後のMicrosoft-Yahooに関するイベント予定としては、7月24日にMicrosoftの決算発表、8月1日にはYahoo!の株主総会が控えている。約半年にわたって業界を騒がせた買収劇も、いよいよ大詰めを迎えようとしている。