終始にこやかなリューと、カメラに向かって果敢にポージングしてくれるブラック

26日に公開されるアニメーション映画『カンフー・パンダ』のプロモーションのため、声の出演をする、ジャック・ブラック、ルーシー・リューらが来日、15日に都内で会見をおこなった。

主役のパンダ、ポーを演じるジャック・ブラックは、前日のジャパン・プレミア同様、パンダのTシャツを着て登場。小さくジャンプして壇上に現れ、「I love Tokyo. I love press !(東京が好き! キミたち報道陣も好き!)」というコメントで、早速笑いを取っていた。

ジャックは、「まず脚本が素晴らしかった。そして、声優陣にアドリブを勧めてくれたんだ。たとえば"スクドゥーシ!"というのは僕が考案した掛け声なんだけど、そうやってキャラを創り上げていくのがとても楽しかったよ」。

左からメリッサ・コブ(製作)、マーク・オズボーン監督、ジャック・ブラック、ルーシー・リュー、ジェフリー・カッツェンバーグ(ドリームワークス社CEO)、ポー

また、声だけではあるが、ダスティン・ホフマンと師弟役で共演したことについて、「ホフマンは高校時代から僕の先生。『卒業』や戯曲『セールスマンの死』を見て、彼の演技からいろいろなことを学ばせてもらった。今回は彼から秘訣を教えてもらったよ。それは、『叫ぶセリフより、ささやくセリフの方が感動的なこともある』ということ。それを覚えておきなさい、と言われたんだ」と話した。そして、すかさずマイクに顔を近づけて「カンフー……」とウィスパーボイスを披露するジャック。終始ユーモアたっぷりで、サービス精神旺盛なところを見せていた。

お気に入りのカンフーポーズは? という質問には、ノリノリで机に乗って、「ワチャー」と声を上げながらポーズ。その後、「指圧してもらわなくちゃ……」と肩をコリコリ

マスター・ヘビ役のルーシー・リューはエレガントな黒いドレス姿で登場。「長くこの業界にいますが、今まで両親はいまいち私が何をやっているかわかっていなかったの。でも、この作品でやっと理解してもらえた。彼らの故郷が舞台で、とても愛情のこもった作品になったので、両親のために娘としてひとつ成し遂げられたなと思いました」と語った。

マーク・オズボーン監督は、「日本の皆さんはアニメが大好きなので、その日本に長編アニメを持って来ることができてとても光栄だ」と語り、宮崎駿監督作品にもインスピレーションを受けて、本作ができあがったことを明かした。

ポー登場シーンでは、まず軽く戦いを挑むブラック

その後すぐに仲直り。リューも気持ちよさそうにポーのお腹をなで回していた

『カンフー・パンダ』

父のラーメン店を手伝いながら中国で暮らすパンダのポー。食いしん坊で太っていて、さらにぐうたらと来ているが大のカンフー好き。彼がひょんなことから栄えある"龍の戦士"に任命されてしまう。はたしてただのカンフー・オタクが史上最強のファイターとなり、敵を倒すことができるのか――?

左がダスティン・ホフマン演じるシーフー老子。ポーの師匠だ

26日より丸の内ピカデリー1ほかで全国ロードショー。

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