沢井製薬はこのほど、薬剤師309人を対象に調査した「ジェネリック医薬品」に対する意識調査の結果を発表した。2008年4月の制度改正後、患者に対しるジェネリック医薬品の説明などの積極的な使用促進が規定されたが、「常に説明している」は19.5%に止まり、ほぼ半数にあたる薬剤師が「患者から尋ねられたら説明をしている」という"消極的"現状が浮き彫りになった。要因として、薬剤師にとってもメーカーからの情報提供や安定供給に対する不安が払拭されていないことが挙げられている。
「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」は、先発医薬品の特許が切れた後に販売される、先発医薬品と同じ有効成分、同じ効能・効果を持つ医薬品。先発医薬品より安価で経済的のため、患者負担の軽減、医療保険財政の改善につながるが、日本での数量シェアは16.9%(2006年度)と、欧米諸国と比較して普及が進んでいない。
同調査は、5月7・8の2日間の期間で、全国の病院・診療所及び保険薬局勤務の薬剤師309人に実施。調査結果によると同医薬品の患者への説明について、4月以降「常に説明している」が19.4%、「説明はしていない」が17.5%で、49.2%と最も多いのは「患者から尋ねられたら説明している」という受身型。保険薬局にいたっては、58.7%が患者からの質問待ち。その他、「高額の医薬品や変更することによって負担金が大きく減るものだけ説明している」が11.3%、「時間に余裕のある時は説明している」が10.7%と、対応もまちまちだ。
制度改正以降、同医薬品への変更が「不可」となっていない処方箋は平均48.1%で、病院・診療所の対応は「これまで通りの薬を調剤」が35%で最も多く、保険薬局では「患者に情報提供して選んでもらう」「時間がかかる場合は次回から」がそれぞれ40%以上であるのが現状。結果、変更となった割合は21.1%(全処方箋における変更率は10.1%)と低い。また、同医薬品を短期間試すことができる「分割調剤」も可能になっており、薬剤師は約8割もの認知があるが、患者については7割以上が「全く知られていないと思う」と感じている。その結果、82%が「分割調剤を行っていない」と答え、「よく・たまに行っている」割合は4.2%のみに止まった。
一方薬剤師としては、同医薬品に対し、「品質」「効果・効能」「価格」では6割が満足しているものの、「情報提供」と「供給体制」で3割が不満を覚えており、トータルで満足度は35%にとどまっている。
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