ソリトンシステムズとH3Cテクノロジージャパンは、両社が共同開発しマイクロソフトのNAP(ネットワークアクセス保護)検疫に対応するセキュリティスイッチ新製品「S3100シリーズ」「S5100シリーズ」Sタイプを発表した。価格は、S3100シリーズが10万4,000円から、S5100シリーズSタイプが61万4,000円から。ソリトンが販売を担当し、7月10日発売、出荷開始は7月30日を予定している。

NAP検疫はWindows Server 2008(以下Server 2008)から搭載の新機能で、Windows VistaとWindows XP SP3が検査対象端末。今回発表の新製品において、ソリトンがNAP検疫対応の検疫ネットワークシステムを開発、H3Cは同システムをセキュリティスイッチに実装した。

NAP検疫には802.1X/IPsec/VPN/DHCPなどの検疫手法があり、最も容易に構築できるNAP-DHCPには固定IPアドレスを持っている端末は対象外となるため、不正なDHCPサーバが設置された場合のセキュリティが保障されないという問題点があった。ソリトンはDHCP環境下でのこのような問題を解決するとともに、ユーザー単位でのIPベースのアクセス制御機能にも対応し、NAP-DHCP環境においてより高度な認証、検疫、アクセス制御を実現したという。

今回発表の新製品2機種はいずれもNAP-DHCPに対応し、検疫条件を満たさないPCの接続の制限、固定IPアドレス端末の接続防止、不正DHCPサーバからIPアドレスを付与されたPCの接続を制限、ユーザー認証に基づきアクセス可能なネットワークを制御するダイナミックACL機能(ACL: Access Control List、オプションのアドオンソフトが必要)を備える。

新製品の価格は以下の通り。

S5100シリーズSタイプ (ギガイーサタイプ)

型番 ポート数 価格
S5100-26C-EI-S 24ポート 61万4,000円
S5100-50C-EI-S 48ポート 93万2,000円

S3100シリーズ (ファーストイーサタイプ)

型番 ポート数 価格
S3100-8TP-EI-S 8ポート 10万4,000円
S3100-16TP-EI-S 16ポート 16万8,000円
S3100-26TP-EI-S 24ポート 19万2,000円